肌を老化させてしまう三大原因の糖化について書いていきたいと思います。
肌の糖化現象
肌の糖化とは…
毎日の食事で糖質を摂りすぎが原因で、肌が内側から老化していくことです。
糖化は肌の黄ばみやたるみなどのトラブルの原因になります。
また、糖化は健康にも負担をかけます。
糖質は人間にとって欠かせない栄養素ですが必要以上に摂取したり、酸化すると
体内でタンパク質と結びつき、タンパク質の硬化、褐色化などの変質を引き起こします。
肌の老化の原因
年齢を重ねるごとに、肌はシワやたるみ、シミに悩まされるようになります。
糖化は肌のコゲです。
食べ物が燃えると茶色くなるのと同じように、タンパク質も糖化によって茶色くなってしまいます。
糖化しているかチェック
□以前より肌がゴワゴワ硬い感触
□肌の乾燥が極端に激しい
□顔色や手のひらが黄色っぽくなった
□脂っこい食事やスイーツが大好き
□運動はほとんどしていない
□ストレスを感じる
□血糖値が高い傾向である
□最近疲れやすい
□短期間で急に太った
皆様いかがでしょうか?
糖化が肌に与える悪影響
たるみ・しわ・くすみをはじめとする肌老化をもたらします。
ターンオーバー機能を停滞させ肌トラブルの原因にもなります。
【糖化が起きるとコラーゲンが焦げる】
糖化は体内で余った糖がタンパク質にくっつくことで起こる反応です。
糖化されたタンパク質は褐色に変色します。
肌構成の7割を占めるコラーゲンはタンパク質であり、糖はコラーゲンとくっつきやすい性質をもっています。
なので、肌で糖化が起きるということは
タンパク質であるコラーゲンにも糖がくっついてしまうということ。
コラーゲンが糖化すると機能が衰え水分もなくなり固くなります。
透明なコラーゲンは褐色に変色するので、糖化された黄ばんだコラーゲンが溜まっていくと、肌の色がくすんで見えるようになります。
【真皮層での糖化】
エラスチンもタンパク質です。
体内で余った糖は、エラスチンにもくっつき糖化させます。
エラスチンが糖化すると、コラーゲン同様硬くなり機能が低下します。
エラスチンが働けなければコラーゲン同士を繋ぎ、コラーゲンに弾力を持たせることができません。
肌は弾力やハリがなく、シワ出来るようになってしまいます。
【表皮での糖化】
表皮でも糖化が起こります。
表皮の一番外側の層である角層は、タンパク質のケラチンを含む成分で構成されています。
このケラチンが糖化されると、褐色に変色されていきます。
角層は皮膚の表面であるため、角層が糖化されていくと黄ばんでくすんで見えるようになってしまいます。
角層の糖化はくすみだけでなく保水成分も低下させます。
すると肌の水分保持が低下するので、乾燥してしまいます。
肌が糖化すると老けて見える
・肌内部のコラーゲンやエラスチンなどが、糖化で架橋ができると固まってしまい、肌のハリが失われます
・糖化タンパク質はそれ自身が褐色で、肌にたまると透明感が失われ、くすみの原因となります
・糖化タンパク質は一度作られると分解されにくいため、肌の新陳代謝を悪化させます
・表皮において糖化タンパク質がたまると、ターンオーバーが遅くなり、メラニンが排出されずにシミの原因につながります
肌の糖化を予防するには
一度糖化してしまうとなかなか元には戻りません。
予防が大切です。
【血糖値を下げること】
糖化を引き起こすのは細胞外の糖で、細胞内の糖は直ちに代謝され、糖化を引き起こさないので、細胞外の糖の濃度を減らすことが大切。
◆GI値の低い食品◆
急激に血糖値を上げない食品を選ぶことが大切です。
GI値の数字が低い食品ほど血糖値が上がりにくく、GI値が高い食品ほど血糖値が上がりやすいです。
できるだけ低GI値の食品を選ぶことが、糖化の抑制につながります。
【活性酵素を減らすこと】
活性酸素があると、糖は酸化され活性化しタンパク質にくっついてしまうので、活性酸素を減らすことも大切。
【ビタミンC】
ビタミンCには活性酸素を除去し糖の燃焼を促進してタンパク質の糖化を抑制する作用、酸化したビタミンCは糖の代わりに自らがタンパク質と結合し、糖化を抑制してくれる作用があります。
肌のくすみは糖が原因かもしれません。
ぜひご参考下さい。
最後までお読みいただきありがとうございます。
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
当クリニックの診療は自由診療(保険適応外)となります。