今日はアルコールは美容に良いのか、悪いのか、を記載していきたいと思います。
皆さま飲酒は美容に良いか、悪いか、どちらだと思いますか?
ズバリ、両方、お酒は毒にも薬にもなります!
「酒は百薬の長」:適量の酒はどんな良薬よりも効果がある
など言いますが、この「適量」がキーポイントです!
適量を守らずに、暴飲をすると体に悪影響が出てきます・・。
お酒が人体に与える悪影響
アルコールが肝臓に悪い影響があることは殆どの方がご存じかと思います。
急性アルコール中毒や、アルコール依存症、肝炎、脂肪肝、ウェルニッケ脳症など・・
アルコールは肝臓で代謝されます。
多量のアルコールを摂取すると、処理する肝臓に負担がかかり、肝臓にダメージを与えてしまうことになってしまいます。
肝臓にダメージが蓄積することにより、肝炎を発症します。
この段階では治療をすることにより治りますが、年齢や肝炎の進行度合いによって幹細胞の繊維化が進み
肝硬変に至ってしまった場合、回復は厳しいです。
その為、アルコール暴飲は絶対にお勧めしません。
アルコールの適量ってどれくらい?
「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である」
と厚生労働省のホームページに記載してあります。
では、アルコールの20gってどのくらいでしょうか?
アルコール度数によって、アルコールの配合量は違うので下記は目安にしてください。
お酒 (平均アルコール度数)適量
ビール (5%)500ml
日本酒 (15%)180ml(1合)
ワイン (12%)200ml
焼酎 (25%)100ml
ウイスキー、ジンなど (40%)60ml
もちろん、身体の大きさや肝臓の強さなどによって、アルコールの適量は異なってきます。
しかし、基準として知っておくと良いと思います。
健康的な飲酒をするために
お酒にも種類があります。
その中で、近年注目されているのが醸造酒です。
日本酒、ビール、ワインなどです。
醸造酒は発酵させて作るお酒です。
発酵食品には善玉菌の乳酸菌が多く含まれており、腸の調子を整えてくれる効果があります。
乳酸菌も詳しく説明すると種類がたくさんありますが、今回は割愛致します✂✂
蒸留酒と呼ばれるウイスキーや焼酎は発酵食品ではないので、乳酸菌を目的に選択するのであれば除外すると良いと思います。
赤ワイン
美容には赤ワイン!
今では常識のように知られてきていると思います。
赤ワインには「アントシアニン」と呼ばれる、皆さまご存じの「ポリフェノール」が含まれています
ポリフェノールには活性酸素を除去する働きがあるので、エイジングケアにぴったりです。
白ワイン
美容面の話になると、赤ワインの陰に隠れてしまいがちな白ワインですが、K(カリウム)がが豊富に含まれています。
K(カリウム)は身体に溜まった余分な水分、浮腫みの原因を除去してくれます。
ビール
ビールの原料は、麦芽・ホップが入っています。
美肌に欠かせないビタミンB群や、コラーゲン生成に役立つパントテン酸なども含まれています。
またホップには、女性ホルモンに似た働きをする成分、
フィストロゲンも含まれており、ホルモンバランスケアにも有効です。
日本酒
昔から美容に良いといわれている日本酒!
美白にも効果的とされ、酒粕パックや日本酒の成分が入った化粧水など、化粧品に使われることもあります。
飲むことで血流が良くなり、肌自体の代謝も促されて美肌効果もアップします
芋焼酎
焼酎は蒸留酒のため、糖分はほぼ含まれておらずヘルシーで、ダイエット中にもオススメです
原料となる、さつまいに赤ワインで紹介したポリフェノール、アントシアニンが入っています。
そのため、芋焼酎にもポリフェノール、アントシアニンが含まれているので、エイジングケアに効果的です。
一方で、体に悪いお酒もあるのでしょうか?
もちろん、アルコール度数の高いお酒は、代謝がされづらく、身体からアルコールが抜けきるのに時間が掛かってしまいます。
身体に悪いお酒の種類があるというよりは、飲み過ぎることによってアルコールを摂取しすぎたり、
酒に混ぜられている糖質を摂りすぎたり、むくみが出たりなど、アルコール摂取量的な問題が起因しいることが殆どかと思います。
お酒をたくさん飲むと、肌が乾燥する!?
お酒をたくさん飲んだ後、もしくは次の日の朝、すごく喉が乾いているときがありませんか?
これは、アルコールを分解する過程で、肝臓が大量の水分を必要とするからなのです。
アルコールって飲料だから、水分じゃん?
と思う方も多いと思います。
アルコールは、純粋な水分ではありません。
先にも述べた通り、アルコールを分解するために、身体では大量の水を消費します。
そのため、お酒に入っている水分はアルコールの分解に使われず、身体の中に貯蔵されている水分を使用するため、肌の乾燥を促進します。
また、飲酒によって肝臓を過度に働かせると、老化の元となる活性酸素が大量に発生してしまいます。
活性酸素が大量に身体に生成されると、肌が酸化してニキビが悪化したり、真皮層のコラーゲンが破壊されてシワ、たるみ、老化の原因になってしまうのです。
その為、お酒を飲んでいる最中、もしくは飲んだ後には必ず「水」を摂取するようにすることが大切です。
お茶やコーヒー飲料ではなく、「水」を飲むことがポイントです。
適量のお酒は心拍数を適度に上げ、血液の循環を良くします。
血液の循環が良くなることにより、肌の新陳代謝が活発になり、
ニキビの原因ともなる老廃物の除去やストレスを解消などの効果もあります。
アルコール摂取は、適量を守って水分補給を忘れないようにすれば、必ずしも害になることはありません。
言うまでもなく基本ですが・・・。
飲酒は脳にも影響があります。飲酒は二十歳から!
最後までご覧いただきありがとうございました。
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
当クリニックの診療は自由診療(保険適応外)となります。