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気になるイボ

みなさまこんにちは。
サフォクリニック看護師Tです。

鏡をみて気づいたら顔や首にイボができてるなんてことはありませんか?

今回はイボについてお話していきたいと思います✨

イボとは
「イボ」とは、皮膚から盛り上がっている小さなできもの一般を指す俗語です。
最も一般的なイボは、ウイルスが感染してできるイボで、ウイルス性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれます。
その他にも、水イボ(=伝染性軟属腫)や老人性イボ(スキンタッグ、脂漏性角化症)があります。

ウイルス性疣贅
ウイルスの一種が皮膚に感染してできます。
正常の健康な皮膚には感染できませんが、小さな傷があるとそこから皮膚に入り込み、表皮の基底細胞に感染し増え続けます。
その感染した細胞の塊がイボとして見えてしまいます。

イボが気になって手で表面をむしったりするとウイルスが手につき、
イボ周辺やほかの場所に移ってしまいますので、イボには触らないようにしましょう。

ウイルスの型の違いによってできやすい場所や、イボの種類・形は違います。
代表的なものをいくつかご紹介いたします。

<尋常性疣贅>
ウイルス性イボの中で最も一般的な種類です。
顔や手足などさまざまな場所にできます。ウイルスに対する免疫力の低い子供に多い症状ですが、大人でも、ステロイド剤や抗がん剤の治療など免疫力が低下しているとできることがあります。
顔・手指・ひざ・足の裏・手のひらにできやすく、 表面がザラザラで肌色・褐色なのが特徴です。

大きさは3mm~1cmほどになります。
顔にできる指状疣贅(しじょうゆうぜい)、足の裏にできる足底疣贅(そくていゆうぜい)も、見た目は違いますが同じ尋常性疣贅の一種です。

<扁平疣贅>
顔や手の甲などにできる平べったい形のイボです。単発でできるケースもありますが、多発するケースもあります。
また、若い女性にできやすい傾向があります。

平べったく盛り上がっていて、褐色なのが特徴です。
大きさは3mm~5mmほどになります。

原因
原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスの感染です。
HPVには多くの種類(型)があり、型の違いでよくできる部位やいぼの形状に違いがあります

予防

・肌の保湿をしっかりする
角質をしっかり保湿する事でバリア効果が得られます。
ウイルスをはじめとする外部刺激から肌を守る事ができるため、日頃から肌の保湿は怠らないようにしましょう。

・感染者と接触しない
尋常性疣贅と診断を受けている人との密な接触は避けましょう。
避けると言っても、感染部位に触るなどしない程度で大丈夫です。

尋常性疣贅や扁平疣贅などのウイルスに感染しても正常な免疫力を持ち、健康な皮膚や粘膜であれば、基本的には発症しません。
しかし、体の免疫力が低下しウイルスに対する抵抗力が落ちていたり、皮膚や粘膜が傷ついていてそこからウイルスが入り込んだりすると発症しやすくなります。

脂漏性角化症

脂漏性角化症は、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)と呼ばれるイボまたは軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)と呼ばれる小さなイボです。
首によくできるイボのアクロコルドンなどが代表的です。

皮膚にぴったりと貼り付いたように見えて表面はイボ状ですべすべしているか、ボツボツとかさついています。
通常は痛みやかゆみがないので、見た目以外には気になることはありません。

30代のころから発症しはじめ、シミの1つである老人性色素班がイボのように盛り上がったり、また、同時にできたりします。
高齢者で紫外線を浴びた部位を中心に全身に現れます。

加齢とともに増える皮膚の良性腫瘍ですが
かゆみを伴う急速な脂漏性角化症は、「Leser-Trelat (レゼル‐トレラ)症候群」と呼ばれる内臓がんに伴って発生する病気です。
この場合は注意が必要なのですぐに皮膚科を受診しましょう。

原因
脂漏性角化症の原因は明確になっていません。
普通の「いぼ」はウィルスが原因ですが、脂漏性角化症は肌の老化の1種で、シミと同じく加齢や紫外線ダメージが原因と考えられています。
また、遺伝も脂漏性角化症の原因の1つであると考えられています。

予防
脂漏性角化症は加齢や紫外線ダメージが原因なので、予防のための手段は紫外線対策です。
紫外線対策は脂漏性角化症だけではなく、シミをはじめしわやたるみ、ほうれい線の予防にもなります。
若い頃から日焼け止めやUV下地などでしっかり紫外線対策を行うことが大切です。

水イボ(伝染性軟属腫)

ほとんどが子供にできます。
表面がツルツルして、みずみずしい光沢のある直径数mm~5mmくらいの小さな皮膚の盛り上がりでてっぺんが少し凹んでいるのが特徴です。
身体にできることが多く、手のひら足の裏にはほとんどできません。

原因
水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスに感染することによって起きます。
プールなどで感染しやすい皮膚病なので、かかりやすいのは2歳ごろからですが、月齢の低い赤ちゃんでもかかることがあります。
大人にはめったにうつりませんが、肌の状態が悪かったり抵抗力が落ちているとごくまれに感染することもあります。

予防
水いぼはウイルスに直接触れなければ感染しないので、水いぼができている人の肌に触れないようにすることが一番です。
兄弟や周囲に水いぼができている人がいるときは、お風呂やプールに一緒に入って肌と肌が触れ合うようなことをするのは避けましょう。
家族の場合は洗面所やトイレの手拭きタオル、バスタオルなどは別々にします。

治療法
ウイルス性のイボは免疫がつくと時には自然に治る事がありますが、増えたり大きくなって痛くなる場合には治療が必要になります。

<電気焼灼方>
局所麻酔を使って麻酔をかけ、電気メスを使ってイボを根治的切除を行う方法です。
治りにくいイボに対しての治療に効果があります。局所麻酔を使用しての治療のため治療中は痛みはほとんどありません。

一般皮膚科では液体窒素を用いた冷凍凝固療法や炭酸ガス(CO2)レーザーによる治療、外用薬などを用いる方法もあります。
当院では上記で説明した電気メスによる焼灼法を行なっておりますのでお悩みの際はご相談ください。

以上、イボについてでした。
最後までご覧いただきありがとうございました❤️

記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医

白壁 聖亜

経歴

  • 2007帝京大学医学部 卒業
  • 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
  • 2019シロノクリニック非常勤勤務
  • 2020サフォクリニック理事就任
  • 2022サフォクリニック副院長就任

所属学会・資格

  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本形成外科学会会員
  • 日本美容外科学会(JSAPS)会員
  • 国際美容外科学会(ISAPS)会員
  • 日本レーザー医学会会員

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