本日はコラーゲンについて書いていこうと思います。
コラーゲンとは🌹
タンパク質の一種で、私たちの体を構成する重要な成分で、線維芽細胞でつくられています。
人間の身体をつくっているタンパク質のうち、約30%がコラーゲンとされています。
皮膚の真皮層の約70%はコラーゲンが占めており、ハリと弾力を与えて健康的な肌を保つ働きをしています。
皮膚だけでなく身体のあらゆる部分に存在しており、骨や血管などに多く含まれ、身体や臓器の枠組みを保つ役割を持っているコラーゲンは、体内で重要な役目を果たしています。
肌では真皮層に網目のようにコラーゲンが張り巡らされ、バネのような役割で肌のハリと弾力をキープしています。
関節の軟骨が弾力性を保ち、スムーズに動かすことができるのもコラーゲンのおかげです。
骨では、コラーゲンが支えとなってその周囲にカルシウムなどのミネラルが付着することで丈夫な骨がつくられています。
血管を作っているのもコラーゲン線維で、血管の強さや弾性を保ち、血管が傷ついた時は修復をサポートしています✨
コラーゲンの効果🌹
⭐毛髪効果
薄毛・抜け毛防止、髪のツヤ改善、白髪予防
⭐皮膚効果
張り・弾力を保つ、保湿・潤い効果、しみ・しわが薄くなる
⭐血管効果
動脈硬化の予防、高血圧の予防、血流改善
⭐骨の効果
関節の動きの改善、関節痛予防、骨粗鬆症の予防
⭐目の効果
老眼予防、眼精疲労改善、白内障予防
⭐脳の効果
記憶力・集中力を高める、物忘れ予防
この効果、すごいですよね。
美肌効果で知られているコラーゲンですが、様々なアンチエイジング効果があるのです。
コラーゲンが減少すると🌹
20代前半は体内コラーゲン合成が活発ですが、25歳を過ぎた頃から減少していきます。
コラーゲンは組織内で新陳代謝を繰り返し、その量を保とうとしますが、20歳代に比べ60歳代では約3割にまで減少してしまいます。
体内で新しく作られるコラーゲン量が減少することで、皮膚のたるみやシワ、白髪や抜け毛、高血圧、骨粗しょう症、関節炎、老眼、動脈硬化などの症状が出現します💦
年齢とともにコラーゲンの質も低下することも近年の研究で明らかになっています。
紫外線やストレスによって発生する活性酸素によっても、コラーゲンの質は低下するといわれています。
コラーゲンの種類
人間の体内にあるコラーゲンは、29種類存在し19種類の型に分類されます。
29種類すべてのコラーゲンはそれぞれ重要な役割をしていると言われていますが、今のところ解明されていないようです。
【代表的なコラーゲン】
Ⅰ型:繊維性で体内で最も多く存在しており、骨、歯、皮膚(真皮)、腱などの主な成分で、弾力性や強度に関与しています。
化粧品やサプリに利用されるコラーゲンのほとんどがこの型です。
Ⅱ型:線維性で関節や軟骨に存在し、眼の角膜や硝子体を形成します。
関節をサポートするサプリメントは、このコラーゲンが配合されていることが多いです。
Ⅲ型:細い繊維を持ち、組織柔軟性を与えることができ臓器や皮膚、血管壁に多く存在します。
赤ちゃんの肌にも多く存在しており、若々しさと健康維持に必要なコラーゲンで、食べ物やサプリメントから摂るのは難しいとされています。
Ⅳ型:非線維性コラーゲンで基底膜に存在していて、皮膚の表皮と真皮をつなぎとめる働きをします。
Ⅴ型:繊維性で主に血管や平滑筋、胎盤に存在しています。
コラーゲンを食べると
平均的な日本人女性の場合、体内に約3kgのコラーゲンが存在します。
しかし、体内で合成されるコラーゲンの量と質は年齢とともに低下していくため、サプリメントや食品、化粧品などで補うことが効果的です。
私たちが食べたコラーゲンは一度体内でアミノ酸に分解され、再び体に必要なタンパク質に再合成されます。
その為、食べたコラーゲンが全てコラーゲンとして吸収されるとは限らないのです。
コラーゲンを摂取しよう🌹
1日に必要なコラーゲン量は5,000mg~10,000mgですが、日本人平均摂取量は1,900mgでコラーゲン不足がうかがえます。
コラーゲン含有量が多いものと言えば…
100g中のコラーゲン量→手羽先(1,550mg)、鶏軟骨(4,000mg)、フカヒレ(9,920mg)、サケ(2,410mg)、ウナギの蒲焼き(5,530mg)、などですが、これらを毎日食べるのは大変ですよね。
その為、サプリメントなどをぜひ活用してみてください。
【効率よく摂取する為に合わせて摂取したい成分】
・ビタミンCはコラーゲンを安定させるために重要です。
・コラーゲンを作り出すためには、必須アミノ酸のトリプトファンを一緒に摂取すると効率がよいです。
・コラーゲンの線維をひきしめる役割のあるエラスチンです。
コラーゲンの種類や特性をもとに、正しく摂取していきましょう💕
ちなみに糸リフトでコラーゲンが作られるのをご存じですか?
吸収糸は時間をかけてゆっくりと体内に吸収されますが、その過程で糸は肌の真皮層を刺激しコラーゲンを生成します。
・糸を入れた後に肌に弾力が出た
・ハリとツヤが出てお肌の調子が良くなった
というのも、皮膚の中で細胞が活性化する為なのです。
一石二鳥ですね。
最後までお読み頂きありがとうございました🤗
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
当クリニックの診療は自由診療(保険適応外)となります。