本日はニキビの出来る原因について着目してみようと思います。
日常生活でニキビを誘発する原因
ホルモンバランス
思春期に悩まされたニキビや生理前に出来てしまうニキビはホルモンバランスが影響しています。
さらに20代以降に発生する大人ニキビは、男性ホルモンの働きによって引き起こされています。
思春期にニキビが出来やすいのは成長期でホルモンバランスが乱れやすく、皮脂の分泌が増えることが原因。
睡眠不足zzz
睡眠不足は血行や代謝が悪くなり、肌リズムが乱れやすくなります。
皮膚は私たちが眠っている間にダメージの修復をし、新しい皮膚を作っていますが睡眠不足が続くとそれがうまく行えず、ターンオーバーにも影響していきます。
肌表面に古い角質が残ったままとなり、毛穴を塞いでニキビができる原因をつくってしまいます。
ストレス
ストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こしてしまうことがあると言われています。
ホルモンバランスが乱れてしまうと皮脂のバランスがコントロールできなくなって過剰に分泌され、ニキビの原因になることがあります。
栄養バランス
ニキビの原因と言われる皮脂は、食生活も大きく関係しており、脂肪分や糖分は皮脂の栄養となり易く、過剰に摂取すると皮脂の分泌が増加します。
またそれらが体内に入ると肌を健康に保つビタミンB群が代謝の為に大量消費され不足がちになります。
皮脂分泌のコントロール機能が乱れて脂っぽくなりニキビ肌になります。
逆にカロリーを抑えすぎるような無理なダイエットも、肌に栄養が行き渡らず肌荒れの原因となります。
乾燥
思春期ニキビは過剰な皮脂の分泌が原因とされますが、20代以降の大人ニキビは乾燥した肌に出来やすくなります。
乾燥するのに肌がべたつくというのは大人のニキビ肌によくある症状です。
肌表面が乾燥すると、皮膚が潤いを保とうとしてたくさん皮脂を出そうと働くからです。
乾燥した肌はターンオーバーの乱れから角質が硬く厚くなり、毛穴を狭めてしまうため、ますます皮脂が詰まりやすい状態になります。
紫外線
ニキビが出来やすい肌はいつもよりデリケートで敏感で、紫外線のダメージもより強く感じてしまいます。
皮脂は紫外線を浴びることで面皰になり易く、毛穴が詰まりやすい状態になります。
更にアクネ菌が分泌するボルフィリンに紫外線が当たると大量の活性酸素が発生し、ニキビをより炎症させてしまいます。
ニキビは日焼けをするとシミになり易い為、紫外線対策は重要です。
花粉・大気汚染
季節の変わり目にニキビが出やすい場合は花粉の影響も考えられます。
気候の変化に体がついていかない時期であり、花粉で肌荒れが誘発されることもあるのです。
夏に向けて皮脂分泌が活発になっていくこの時期も要注意です。
また通年気を付けたいのが大気汚染です。
細かい粒子の化学物質などが毛穴に入ると皮脂と結びついて炎症を起こし、ニキビの症状が出ることがあります。
間違ったスキンケア
脂っぽい肌をスッキリさせようと1日に何度も洗顔するのは必要な潤い成分まで落としてしまい、角質が厚くなったり、肌が余計に皮脂を出そうとしてニキビが出来てしまいます。
またクレンジングが不十分でもメイクが毛穴に残りニキビの原因になってしまいます。
毎日の正しいお手入れを重ねていくことが、お肌を保つ基本です。
冷えや血行不良
体が冷えると血行が悪くなり、代謝が低下します。
肌の細部に栄養が行き届かず健康な肌を維持できません。
冷えが続くことで肌も乾燥し、ホルモンバランスも乱れやすくなり、肌荒れやニキビにつながります。
これからの季節冷房を使用すると思いますが、強すぎる冷房や薄着など冷え、血行不良につながることを頭の片隅に置いて頂きたいです。
🌸ここからはニキビとホルモンの関わりを詳しく見ていこうと思います
男性ホルモンの影響
大人の身体へと成長する過程の思春期はホルモンバランスが乱れやすく、日常生活でもストレスを感じやすい時期です。
またこの時期は男性ホルモンの分泌量が急激に増え、皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を促します。
フェイスラインや顎、口周りにニキビが出来やすい方は男性ホルモンが原因となっている可能性が高いです。
このニキビの出やすい部分は男性ホルモンの影響を受けやすい部位で、男性だとヒゲが生えやすい位置ですよね
女性の場合ヒゲが生えない代わりに、男性ホルモンの影響で大人ニキビが出来てしまいます💦
【男性ホルモンが優位になる原因】
男性ホルモンの過剰分泌を引き起こすものとして、抗ストレスホルモンのコルチゾールがあげられます。
睡眠中に活性化し、体内のエネルギー代謝を促したり、ストレスに対する準備をしたりします
さらにコルチゾールには、男性ホルモンの分泌を増やす作用もあります
強いストレスや慢性的なストレスによりコルチゾールの過剰分泌が起きると、男性ホルモンを強く刺激し、皮脂の過剰分泌を起こすのです。
女性ホルモンの影響
女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンに分けられます。
プロゲステロン
→男性ホルモンに似た作用をし、皮脂分泌を促します。
エストロゲン
→男性ホルモンとまったく逆の働きを持ち、皮脂分泌を抑えきめ細かい肌を保ちます。
角質層の細胞間脂質であるセラミド、天然保湿因子が構成するバリア機能を強化し、水分をたっぷり含んだ肌を維持してくれます。
生理前後のホルモンバランス
生理前になるとエストロゲンが減りダウンプロゲステロンが増えます。
プロゲステロンは男性ホルモンと似た働きがあり、皮脂の量が増えて顔が脂っぽくなったり、毛穴が詰まりやすくなる為、肌トラブルは起きやすくなります。
生理後の約一週間はエストロゲンが増えアップ、それに伴い肌のバリア機能が高まり、肌のキメが整いやすくなる時期になります。
妊婦さんが肌ってツヤツヤですよね?状態がよいのはエストロゲンの分泌量が増えるおかげなのです💕
ニキビが出来る原因は様々でしたが、身体への負担のSOSであることも多いようです。
たかがニキビと思いますが、原因を探ることで健康を保つきっかけになると思います💕
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
当クリニックの診療は自由診療(保険適応外)となります。