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プラセンタについて②

皆様こんにちは!!看護師Sです。
暑い日が続いておりますが、熱中症対策をしてご体調崩さないようお気をつけ下さいませ。
さて本日はヒトプラセンタについて、より詳しくお伝えしていきたいと思います✨

プラセンタにはどんな栄養素が含まれているの

プラセンタの重要成分、成長因子についてです。
成長因子は、細胞を刺激して細胞分裂や細胞の増殖を促してくれるタンパク質の一種です。
グロスファクターや細胞増殖因子とも呼ばれます。

若返りホルモンと言われるHGH(ヒト成長ホルモン)は
主に脳内の脳下垂体前葉で分泌され、人間の成長や健康に深く関わっています。

HGHは子供の成長時に不可欠なホルモンですが、体の細胞や皮膚、筋肉、骨など各器官の健康維持に働き続ける重要なホルモンです。
しかし、HGHは20代後半から加齢とともに減少していきます💦
成長因子はこのHGHを活性化させ、細胞分裂を活発化し新陳代謝を促進したり、抗酸化作用により細胞の酸化を防いだりする働きがあると言われています。
若さ・健康を保つうえでなくてはならない物質なのです。

ですが、成長因子もHGH同様、加齢とともに減少していきます。
成長因子やHGHの生産量が減少すると、老化が進行することになります。

💡そこでヒト・馬・豚プラセンタなどの動物性プラセンタにはこの成長因子が含まれている為、
体内で不足した成長因子を補うことで、健康・美容・アンチエイジング効果などに期待が持てるのです。

💎プラセンタに含まれる主な成長因子

EGF(Epidermal Growth Factor)
【上皮細胞増殖因子】
皮膚の表皮層に作用し、肌の成長・修復・再生に作用します。肌のターンオーバーを促します。
皮膚以外にも、肺、角膜、気管などの上皮細胞などを増殖させる役割を担っています。
成長因子の中で特に美容効果を期待されています。

FGF(Fibroblast Growth Factor)
【線維芽細胞増殖因子】
皮膚の真皮層にある線維芽細胞の増殖・再生に作用します。
線維芽細胞が活発になると、肌の新陳代謝が促進され、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成を促します。
肌のはり・つや、シミやシワ、ニキビや肌荒れ対策にも期待される成長因子です。

IGF(Insulin-like growth factor)
【インスリン様成長因子】
肝臓をはじめとした各組織で生成され、体全体の細胞増殖・細胞運動の促進に作用します。
軟骨細胞や平滑筋細胞の増殖、神経・血管・骨・軟骨などの身体の形成に関わる成長因子です
関節痛を和らげる効果もあります。
人が発達・成長するために必要不可欠な成長因子とされています。

HGF(Hepatocyte Growth Factor)
【肝細胞増殖因子】
肝臓の細胞を増殖し、組織と臓器の再生と修復の促進に作用します。
様々な肝障害を改善し予防してくれます。
肝臓だけでなく各臓器や皮膚、血管、神経などが傷付いた場合に細胞増殖を促して修復・再生する機能もあります。
擦り傷が時間の経過とともに自然に治って綺麗な状態になりますが、これはHGFのおかげなのです。

NGF(Nerve Growth Factor)
【神経細胞増殖因子】
抹消交換神経から中枢神経までの神経細胞(交感神経・副交感神経・知覚神経節細胞)の増殖・再生に作用します
自律神経、ホルモンバランスを整える作用があり、神経の乱れからくる様々な状態、更年期障害の症状を緩和が期待できます。
近年、NGFを用いたアルツハイマー病の治療に注目が集まっています。

TGF(Transforming Growth Factor)
【形質転換増殖因子】
線維芽細胞においてコラーゲンやエラスチンの構造を強化する成長因子です
抗炎症作用もあり、敏感で荒れやすい肌を改善する効果もあります。

CSF(Colony Stimulating Factor)
【コロニー形成刺激因子】
血液に含まれる白血球(顆粒球やマクロファージなど)を生成する成長因子です。
白血球は体内に入ってきた細菌などを除去するため、CSFは免疫力向上に作用します。
免疫力低下は様々な病気の原因となる為、健康を維持するうえで非常に大切です。

ILⅠ~Ⅳ(Interleukin)
【インターロイキン】
4種類のインターロイキンは体内の免疫細胞などの増殖を促したり、抗体の生産や血球細胞をつくる造血幹細胞の生成を助けます。
それぞれが役割を果たしますが、基本的に免疫力向上作用があります。
身体をウイルスや細菌から守る役割があります🔥

💎プラセンタ注射について

メルスモンラエンネックについてです。
もはや美容注射の代表と言ってもいいのではないでしょうか?
定期的に注射をしている方も大変多くなってきていますよね。

余談ですが・・・
プラセンタの研究は古く、なぜプラセンタが注目されたかというと
戦争中に親の栄養状態がどんなに極端に悪くても、元気な赤ちゃんが産まれていたこと。
驚異的な成長を促す胎盤を研究することで、未熟児の発育や医療分野で応用できるのではないか?と考えられたそうです

では本題へ参ります!
現在医薬品として厚生労働省に認可されているプラセンタ注射は、この2つだけです。
・メルスモン製薬(株)→メルスモン
・日本生物製剤(株)→ラエンネック
それぞれヒト胎盤由来製剤で、皮下注射もしくは筋肉注射で注射していきます💉

💎メルスモンとラエンネックの違い
大きな相違はないとされている2種類を比較してみました。

💎ヒト胎盤由来成分の含有量
・メルスモン1アンプル(2ml)中110mg
・ラエンネック1アンプル(2ml)中112mg

💎効果効能
保険適用の治療薬としてはそれぞれ用途が違います。
・メルスモンは更年期障害や乳汁分泌不全の治療薬
・ラエンネックは慢性肝疾患や肝機能の改善薬

美容目的でプラセンタ注射として使用する場合どちらのプラセンタも使われていますが、効果の違いはほとんどないとされています。

💎製造工程

メルスモン…塩酸加水分解法という方法で抽出します。
これは体に浸透しやすいように全ての物質を低分子化する方法なのですが、プラセンタの有効成分を丸ごと抽出することは出来ません。

ランネック…分子分画法といってプラセンタの立体構造を壊すことなく、不要な物質を取り除きながらプラセンタの成分を高濃度で抽出する方法です。
メルスモンとの一番の違いとしては日本生物製剤が独自に確立したラエンネック製法というプラセンタで重要になる成長因子を壊さずに抽出する方法を使っているという点です。

💎プラセンタ注射はこんな方におすすめ
❁お肌の衰えが気になる方(シワ・くすみ・しみ・ハリなど)
❁エイジングケアをされたい方
❁アレルギー疾患がある方(アトピー性皮膚炎・花粉症など)
❁冷え性な方
❁生理痛・生理不順の方
❁疲れが取れにくい・疲れやすい方
❁更年期障害
❁免疫力が下がっていると感じる方
❁寝つきや寝起きが悪い・熟睡が出来ない方
❁肩凝り・腰痛がある方
❁集中力が続かない・イライラする方
などなど様々な症状に効果があるとされています。

💎プラセンタ注射を受ける方に

知っておいて頂きたいことがあります。
原材料となる胎盤を採取する際には問診・感染症関連の検査を実施するとともに、
製造工程において加熱処理を実施し、感染症に対する安全対策はしっかりとされています。

しかし爆弾感染症検査をして適合者のみの胎盤を使用していますが、有効成分としてヒト胎盤由来成分を含有している為、感染症のリスクがゼロ%ではありません。

💎胎盤を原料としていることによる感染症のリスクを完全に排除することが出来ません
💎胎盤由来のプラセンタ注射をした方は献血が出来なくなります
これらをご理解頂いた上で、プラセンタ注射をされることが望ましいです。

当院ではこれらを説明させて頂いた上でご納得頂けた方のみ注射の実施を致しております。
ご興味のある方はぜひご相談下さいませ。

長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました😍

記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医

白壁 聖亜

経歴

  • 2007帝京大学医学部 卒業
  • 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
  • 2019シロノクリニック非常勤勤務
  • 2020サフォクリニック理事就任
  • 2022サフォクリニック副院長就任

所属学会・資格

  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本形成外科学会会員
  • 日本美容外科学会(JSAPS)会員
  • 国際美容外科学会(ISAPS)会員
  • 日本レーザー医学会会員

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