看護師Tです。
みなさん、リジェネラ(真皮移植注入術)というものをご存知ですか?
もしかしたら初めてお聞きになる方もいらっしゃるかもしれませんね。
リジェネラもPRP同様に自己組織を使用した再生医療の一つです。
今回はリジェネラ(真皮移植注入術)について2回に分けて詳しくご説明させていただきたいと思います✨
リジェネラ(真皮移植注入術)とは
リジェネラはアメリカで開発された最新の再生医療、肌再生組織注射です✨
日本の厚生労働省の承認とアメリカの厚生労働省に相当するFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認も得ており、
欧州ではCEマークを取得している、安心の医療機器です。
リジェネラは、まずご自身のお肌から新鮮な真皮をわずかに採取し、
その採取した真皮を専用の機械で細かく粉砕して必要な部位に注入していきます。
人の真皮には成長因子やヒアルロン酸やコラーゲン等が含まれていて、さらにそれらを作り出しているお肌の細胞も含まれています。
つまり、
リジェネラはお肌の細胞の「数」を補ってくれる救世主なんです。
ご自身の細胞・組織の再生力を活かして、加齢や紫外線ダメージ、乾燥などにより薄くなった
真皮をよみがえらせ、皮膚のしわやたるみの改善が期待できます。
手術の時に傷口に注入することで傷口の皮膚の回復力を高め、より早く綺麗に治癒させることも可能になります。
当院ではさらにPRPを一緒に注入することで再生能力を高め、より効果的なものにしていきます。
リジェネラの適応と禁忌
⭐適応
・皮膚の潰瘍
・褥瘡 ・熱傷
・難治性創傷
・瘢痕 ・白斑
・肉割れ ・骨再建
・口蓋裂・口唇裂
・心筋梗塞部位
■その他、組織の修復・再生が必要な多くの症例に適応の可能性があります
⭐使用可能な組織
・真皮組織、脂肪組織、臓器組織、口腔内組織
・骨、軟骨、歯骨
・骨髄、歯髄
⚠️禁忌
ニッケルアレルギーがある方
治療の流れ
真皮から注入物作成までの一般的な方法をご紹介します。
1 耳の裏などから米粒大の真皮を採取します。
2 専用のカートリッジに入れ機械で粉砕します。
3 リジェネラの完成です。
細かく粉砕したご自身の真皮をそれぞれにあった用法で注入していきます。
注入方法は、直接傷に注射する方法、ダーマペン、水光注射など各クリニックによって様々な方法で注入していきます。
次回はリジェネラの美容医療における効果や症例写真をご紹介していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
当クリニックの診療は自由診療(保険適応外)となります。