本日は女性の薄毛に関してお伝えしていきたいと思います🌹
女性に見られる脱毛症は
局所的な脱毛ではなく髪が細くなり頭髪全体が薄くなることを言い、さまざまな要因が関係しています。
・ホルモンバランスの乱れ
・加齢による毛髪の衰え
・精神的なストレス
・不規則な生活習慣
・頭皮環境の悪化
・過度なダイエットによる栄養不足
・出産後のホルモンの変化
髪のボリュームが減ってきた、抜け毛が多い、
分け目が広くなってきた・・・など思い当たりませんか?
これらは薄毛のサインかもしれません。
放っておかずに原因を正しく把握し、適切な薄毛治療を行う必要があります。
女性の薄毛の主な原因
ホルモンバランスの変化
女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類あります。
黄体ホルモンは特に妊娠などに大きく関係していますが、
卵胞ホルモン(エストロゲン)は髪の成長と大きな関係があります。
・髪を成長させる
・髪の成長期期間を伸ばす
・髪のボリュームを保つ
エストロゲン分泌によりコラーゲン生成を促進する働きがあり、毛髪細胞にコラーゲンが豊富であるほど太く、
ハリやツヤがしっかりとした髪の毛が生えてきます。
しかし女性の体はとてもデリケートで、環境が変化したり、ストレスを感じるとホルモンバランスは崩れやすくなります。
また、エストロゲンの分泌は30代半ばころから減少していきます。
すると髪が十分に成長することが難しくなり、薄毛や抜け毛などの髪の悩みを抱える女性が増加していきます。
ストレス
ストレスがかかりすぎてしまうことで自律神経やホルモンバランスが崩れます。
自律神経の乱れは血管収縮、血行不良につながります。
頭皮の血行が滞り、発毛を阻害してしまいます。
加齢
髪の毛1本の密度や太さは一定の年齢でピークを迎えます。
密度のピークは20歳前後、太さのピーク35歳前後と言われます。
ピークが過ぎると30代後半から髪のうねりもみられるようになってきます。
そして40代前後で髪の衰えを感じ、ハリやコシ、白髪、薄毛、抜け毛といった脱毛症状を起こすようになります。
血流不足
髪の毛1本1本は血液を通して栄養や酸素を補給し、髪の毛を作る細胞が活発になることで成長していきます。
血液(栄養・酸素)→毛乳頭へ供給される→毛母細胞が活発に分裂する→髪が成長する
このように髪の毛が成長するために血流は重要な役目があり、
血流不足になると、十分な栄養を頭皮に送ることが難しくなります。
すると髪の毛1本1本がやせ細ったり、薄毛や抜け毛といった脱毛症を起こすようになります。
女性脱毛の種類
FAGA(女性男性型脱毛)
【女性特有の頭髪が全体的に薄くなる脱毛症】
加齢やストレスなどホルモンバランスの乱れが原因で起こる脱毛症です。
男性ホルモンが起因することもあるため、AGAの女性版FAGA(女性男性型脱毛症)とも呼ばれます。
初期段階では抜け毛が増え、分け目が広がってきたと感じ、やがて頭部全体の毛が抜けて薄くなります。
産後脱毛
【産後に急激に抜け毛が増える脱毛症】
出産後に発生するホルモンバランスの乱れによる起こる一時的な脱毛症です。
妊娠中に増加していたエストロゲンが産後一気に減少してしまう為に起こるとされています。
一過性のものである為基本的に治療を要さず、一般的にはホルモンバランスが整うと徐々に(6ヶ月~1年)回復してきます。
牽引性脱毛症
【髪の毛の生え際への負担で薄くなる脱毛症】
日常的に髪を結ぶ、髪を強く引っ張るなど毛髪や毛根へのダメージや、
頭皮の緊張状態が続くことで血行不良となり起こる脱毛症です。
髪の分け目やこめかみ部分、額の生え際などが薄くなるケースが多いです。
円形脱毛症
【前触れもなく現れる円形の脱毛症】
自己免疫疾患や甲状腺の疾患、ストレスなどさまざまな要因で起こる脱毛症です。
硬貨大の円形の脱毛斑が1ヶ所から数か所に発生します。
ほとんどは自然治癒しますが広範囲に脱毛がある場合や長期で続く場合は、完治するのに時間がかかることもあります。
体質によっては再発することも多いと言われています。
FAGA(Female Androgenetic Alopecia)の進行
FGFAの経過はルードヴィヒ分類で分けることが出来ます。
頭皮全体がびまん性(幅広く)薄くなり、特に頭頂部を中心として進行していくことが多いです。
一般的には
①髪の毛が細くなる
②全体的にボリュームが減る
③額や生え際から頭皮がだんだん透けてくる
④脱毛範囲が広がってくる
という経過をたどります。
薄毛の原因はさまざまですが、しっかりとしたケアを行うことが必要となります。
明日は女性薄毛の治療法についてお伝えしていきます💡
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
当クリニックの診療は自由診療(保険適応外)となります。