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しみについて~治療方法~

皆様こんにちは看護師Sです。
本日はしみの治療方法についてお伝え致します。

既に始めている方も多いかと思いますが、これから紫外線がバシバシと降り注ぐ季節となりますので
もちろん予防に努めることはとても重要ですが、出来てしまったシミを対処する方法は様々あります。

シミ治療は大きく2つに分けられます💡
①レーザー治療…スポット照射・トーニング・光治療
②外用薬(トレチノイン、ハイドロキノン)…部分治療・全体治療

多様なシミの種類に対して、それぞれの治療法があります。
医師に相談の上、治療を開始してくださいませ。
では一つずつ説明していきます。

①レーザー治療

スポット照射【適応:雀卵斑・老人性色素斑・ADM】
レーザーの熱エネルギーがメラニン色素を破壊します。
レーザーで破壊されたメラニン色素は老廃物とみなされ、肌のターンオーバー機能により上へと押し出され、
やがてかさぶたが出来、照射から約1週間程度で自然に剥がれます。

かさぶたが剥がれると新しいピンク色の皮膚ができており、約1か月程で周囲の皮膚となじみます。
皮膚の浅層部から深層部までシミが出来ているメラニン色素のみを破壊し、周囲組織を傷つけないため安全です。

💡1、2回の治療で完了し、治療した部分だけきれいになります。
治療部分に赤味や日焼けをしたような茶色がぶり返すことがあります。

トーニング【肝斑・雀卵斑】
メラニン吸収の特性を持った1064nmの波長を使用し、皮膚表面の色調を改善する治療です。
周囲組織にダメージを与えることなく、肌全体の色調改善や肝斑治療を行います。

低出力で照射し、肌の中に停留しているメラニンを少しずつ破壊していきます。
メラノサイトへの刺激もない為、肝斑を悪化させることもありません。

💡全体的にきれいになり、肌質も改善されますが、濃いシミは取れにくいです。
開始時は2週間に1回のペースが理想ですが、月に1回定期的に施術することが重要です。
ダウンタイムもありません。

光治療【雀卵斑・炎症後色素沈着】
IPLという特殊な光をピンポイントではなく広範囲に放出し、メラニン色素の排出を促進します。
約1週間程でシミはかさぶたとなって剥がれ落ちます。

またシミ除去や美白だけでなく、線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンの再生能力を高めます。
1回で大幅な症状の改善は見られませんが定期的に照射し、徐々に改善することができます。

💡レーザー治療には劣りますが、薄いシミには有効です。
シミの改善に加え肌質改善も可能です。ダウンタイムもありません。

②外用薬

トレチノイン
ビタミンA誘導体で誰でも血液中にごく微量に流れており、アレルギーを起こすことがありません。
表皮の一番下にある基底層に存在するメラニン色素を外に排出する働きがあります。
細胞を活発に増殖させ、表皮の細胞はメラニン色素と共に皮膚表層へ押し上げられていきます。
ターンオーバーを促進し、表皮に溜まったメラニンの排出を促します。

メラニン産生を抑えるハイドロキノンと併用し相乗効果でしみが改善されます。
肌のターンオーバーが促進されたことで角質の排出が活発になる為、皮剥け(落屑)が生じます。
角質が剥がれることで肌のバリア機能が低下する為、刺激を感じやすくなり赤味や痒み、乾燥症状もみられます。

ハイドロキノン
肌の漂白剤とも言われる強力な作用があります。
メラニン色素の合成に欠かせないチロシナーゼの働きを阻害することでメラニンの生成を抑制し、
同時に既にある褐色化したメラニンの色を白色化する還元作用があります。

ハイドロキノンはメラノサイトがメラニン色素を作るのを減らす働きはありますが、皮膚に沈着しているメラニン色素を排出する作用はありません。
よってトレチノインとの併用がベストです。

部分治療【老人性色素斑】
💡1クール3か月の治療期間で休薬期間を入れ、状態を診ながら行っていきます。
塗布している部分は赤味が出たり、粉をふき肌荒れしているように見えます。
治療をした部分だけきれいになります。

全体治療【老人性色素斑・雀卵斑・肝斑・炎症後色素沈着】
💡2~4か月間程状態を診ながら行っていきます。
赤味やヒリヒリ感が出たり、粉ふきしたりします。
顔全体がきれいになり、ニキビの改善、肌質の改善もみられます。

予防

紫外線予防、正しいスキンケア、バランスの良い食事、ストレスなく十分な睡眠。
何もせずに放っておくと新たなシミを生み出してしまうのはもちろん、今あるシミを濃くしてしまうことにもなりかねません💦
シミの主な原因である紫外線対策をはじめとして、正しい知識で予防を心がけていきましょう。
さらにご自宅で出来る予防として内服薬のご紹介です。

ビタミンC
メラノサイトがメラニンを生成する過程でチロシナーゼの活性を阻害し、メラニンの産生量を抑制します。
また、還元作用といって黒色メラニンを白色メラニンに変える働きもあります。

ビタミンE
肌の新陳代謝を活発にします。
抗酸化作用があり、メラニンが作られる過程での活性酸素をブロックしメラニン生成を抑制します。

トラネキサム酸
メラニンはメラノサイト活性化因子によりメラノサイトが刺激されることで生成されますが、
そのメラノサイト活性化因子の一つにプラスミンという物質があり、プラスミンの働きを阻害することでメラニンの産生を抑えます。
トラネキサム酸は抗プラスミン薬です。メラニンを活性化させるプラスミンをブロックします。

Lシステイン
メラニン生成の起因となる活性酵素のチロシナーゼの活性を阻害し、黒色メラニンの生成を防ぎます。
さらに肌に沈着した黒色メラニンを無色化します。

ターンオーバーを正常化させ黒色メラニンが沈着した角質をスムーズに排出します。
メラニンが沈着した角質がスムーズに剥がれるように肌のリズムを整え、メラニンを体外に排出します。

ビタミンB2
肌の新陳代謝を促進し、肌のターンオーバーを正常化させます。
皮膚や粘膜再生に関わる為、肌の潤いや張りにも効果があります。

ビタミンB6
肌の新陳代謝を促進しします。
さらに皮脂の分泌をコントロールする為、乾燥肌が改善したり、ニキビが出来にくくなります。

グルタチオン
抗酸化作用が非常に高く、活性酸素の働きを抑えるため、
メラニン合成に欠かせない活性酵素のチロシナーゼの活性を阻害しメラニン生成を抑制します。

以上、シミの治療についてでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。

記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医

白壁 聖亜

経歴

  • 2007帝京大学医学部 卒業
  • 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
  • 2019シロノクリニック非常勤勤務
  • 2020サフォクリニック理事就任
  • 2022サフォクリニック副院長就任

所属学会・資格

  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本形成外科学会会員
  • 日本美容外科学会(JSAPS)会員
  • 国際美容外科学会(ISAPS)会員
  • 日本レーザー医学会会員

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