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お鼻の手術について①

皆様こんにちは。
サフォクリニック看護師Tです。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

美容連載ブログ、フェイスリフト・目の手術に続いて今回はお鼻の手術についてです✨

『クレオパトラの鼻がもう少し低かったら歴史は変わっていた』
と言われるように昔から顔の美しさにとって鼻は重大なポジションにある事がわかります。

日本人は西洋人に比べると、低く短く小さい鼻が特徴的です。
その原因として、鼻根(鼻のつけ根)部分の発達が未熟で、正面から見た場合に位置が低く、鼻筋が短くなるためです。

鼻にはだんご鼻やぶた鼻、鷲鼻などと他のパーツにはない呼び方があり、コンプレックスになりやすいと言われています。

しかし現在の美容医療では理想のお鼻に近づけるべく、様々な手術や注入療法などがあります。
先述しました、脂肪溶解注射やヒアルロン酸注入もその一例ですね🤗
今回はお鼻の手術について✨その一部をお話ししていきたいと思います。

お鼻の手術と一言で言いましても
下の図のように鼻にはいろんな部位があり、隆鼻術、整鼻術・鼻尖、鼻中隔、鼻翼、骨削り
などなど術式は多岐に渡ります。

今回は隆鼻術・鼻尖縮小術・鼻中隔延長術・鼻翼縮小術についてお話しさせていただきたいと思います。

と、その前に手術切開部分の説明をさせていただきます。
お鼻の手術には手術する部位や修正の有無であったり、その人のお鼻の形に応じて切開部分が変わってきます。
切開方法にはクローズド法・オープン法とがありそれぞれにメリット・デメリットがあります。

クローズド法
鼻孔内の粘膜のみを切開し、表側に見える皮膚をいっさい切ることなく皮下組織にアプローチします。

メリット
・皮膚に傷跡が残らない。

デメリット
手術部位の視野(術野)が狭く限られているため以下の問題が出てきます。
・止血操作が十分にしずらく、まれに皮膚の下に血がたまる(血腫)事があり、その血腫が鼻の形の変形・シコリなどの原因となることもある。
・軟骨切除や針糸をかける操作をするときに術野が狭いため完全に左右対称に仕上げるのが難しい。

クローズド方は術式によって片方だけの切開の場合もあります。

⭐オープン法
鼻柱の皮膚を切開してアプローチをする方法です。
手術部位の視野(術野)を完全に開いて手術を行う事ができます。

メリット
術野が広く。視野を確保できるため止血操作が十分にしやすい。
軟骨切除や針糸をかける操作をするときに視野が広く取れるため左右対称な形を形成しやすくなる。
クローズド法よりも形状の変化を大きく出しやすい。

デメリット
鼻柱部に傷痕が残りやすい(大抵の場合3ヶ月程度でわからなくなる)

クローズド方・オープン法について、これからお話しする手術のお話に踏まえてお読みいただければと思います。

✨プロテーゼを使った隆鼻術
鼻が低く小さい方、もっと高さを出して鼻筋を通したい方に

プロテーゼと言われるシリコン人工軟骨を鼻筋に沿って骨膜に挿入し、鼻筋を通し鼻を高くする手術です。
プロテーゼを使った隆鼻術は、鼻根から鼻尖へと理想的なライン・形を作る事ができる人気のある手術です。

プロテーゼにはI型・L型とがあり、その人に合ったプロテーゼの選択、デザインと削り出しを行い鼻の中から切開し適した位置へ留置し固定します。
プロテーゼは軟骨とほぼ同じ硬さなので触っても違和感がなく、他人に気付かれずに自然に鼻のラインを作る事が出来ます。

ヒアルロン酸注入でも隆鼻術は行われています。
プロテーゼによる隆鼻術との大きな違いは、術後の維持期間です。
ヒアルロン酸は製剤により1年から2年程度持つと言われていますが、プロテーゼによる隆鼻術は半永久的に維持できます。

手術はクローズド法で行われる事が多いですが、隆鼻術の他に鼻尖形成術や鼻中隔延長などを行う場合にはオープン法で行われます。

I型プロテーゼ
お鼻に合うよう形を整えて、正しい位置に挿入すると、多くの場合は長期にわたって問題なく使用できる安全なものです。
ただし大きすぎるプロテーゼはおでこと鼻が直線的になって境界がわからない、人工的なお顔になってしまうので注意が必要です。

L型プロテーゼ
鼻背部だけではなく、鼻尖部の高さも増やすことができる点で優れています。
しかしプロテーゼが鼻尖部の皮膚に当たり皮膚が薄くなり、プロテーゼのシルエットが浮き出てきたり
最終的には皮膚を突き破ってプロテーゼが露出してくる危険性があると言われています。

サフォクリニックではI型・L型と両方取り扱っております。
L型では世界に革命を起こした『サフォ式プロテーゼ』を使用しております。

1979年に考案し、米国美容外科学会で発表した隆鼻術用のプロテーゼを使用します。
それまでの鼻のプロテーゼは鼻の先まですべてが固い物しかなく、触ると違和感があり不自然な仕上がりになってしまいました。
サフォ式プロテーゼの特徴は、一本のプロテーゼで鼻尖部に相当する先端は柔らかく、鼻根部は固い最も自然で安全なプロテーゼを使用。
米国のインプランテック社から発売され、全世界に「シラカベタイプ」として大きなシェアを得ています。
このプロテーゼを用いて一人一人の鼻に合わせてオリジナルプロテーゼを作成致しますので無理のないナチュラルな仕上がりになります。

⭐プロテーゼ隆鼻術の症例写真です

プロテーゼ挿入により鼻が高くなり鼻筋が通っていますね。

⚠️リスクとして人工インプラントとなるプロテーゼ挿入では感染に気をつけないといけません。
術後数日で感染兆候として発赤、熱感、痛みなどの症状を認めた場合は、早めに受診が必要です。

次回は整鼻術の代表的な鼻尖・鼻中隔・鼻翼についてお話しさせていただきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました💓

記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医

白壁 聖亜

経歴

  • 2007帝京大学医学部 卒業
  • 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
  • 2019シロノクリニック非常勤勤務
  • 2020サフォクリニック理事就任
  • 2022サフォクリニック副院長就任

所属学会・資格

  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本形成外科学会会員
  • 日本美容外科学会(JSAPS)会員
  • 国際美容外科学会(ISAPS)会員
  • 日本レーザー医学会会員

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