フェイスリフトについて、今回はスレッドリフト(糸リフト)を中心に記載していきます。
スレッドリフト(糸リフト)
スレッドリフト(糸リフト)は1980年代後半に欧米で始まり、2000年代前半から盛んに形成外科学会誌などに論文が掲載されるようになりました。
2004年には米国食品衛生局FDA認可のフェイシャルリフティング用の糸も登場し2010年代からは、それまで主流だった溶けない糸(金糸など)から、溶ける糸を用いたスレッドリフト(糸リフト)の評価が高まり、日本や韓国などで広く行われるようになりました。
溶ける糸は効果の持続期間に限界がありますが、ダウンタイムも少なく、感染・異物官能も少ないため、何度でも繰り返し行えます✨✨
サフォクリニックではコグ付きの溶ける糸を2種類用意しています
PDO糸(Polydioxanone ポリジオキサノン):
N-COG、アンカーリフト
PCL糸(Polycaprolactone ポリカプロラクトン):
VOVリフト
PDO糸(N-COG、アンカーリフト)は、
吸収糸として外科手術の縫合糸として長く広く使われてきた安全性の高い糸です。
加水分解により徐々に吸収されていきます。
体内炎症反応、異物反応も非常に少なく広くスレッドリフト(糸リフト)用の糸にも用いられてきました。
吸収されるスピードは6~8か月と短いですが、加水分解されると同時に、組織のコラーゲン増生や血管新生が認められています。
また、リフトアップ効果の他に肌のテクスチャーが良くなる症例も認められています。
PCL糸(VOVリフト)は
吸収されるまでの期間が24か月と長期のため、PDO糸よりスレッドリフト効果の持続が長いのが特徴です。
糸の形状は、プレス成形技術によるモルディングコグ加工がなされ、糸の強度が高く引き上げる力も安定しています。
また、コグの端部に丸みをもたせた加工がされており、しっかり引き上げながらも挿入時の痛みを軽減できるように考えられています。
痛みに対する感じ方は個人差がありますが、全く痛みが無いわけではありません。
術後数日~一か月くらいは、大きく口を開けたり、笑ったり顔を洗う時などの際に、引きつれ感や違和感があります。
また、内出血となるケースがありますがいずれも時間の経過とともに気にならなくなります。
治療後すぐ針を刺した箇所以外はメイクが可能です。
治療後すぐ、針を刺した箇所もメイクが可能で、万が一内出血となった場合でもファンデーションやコンシーラーで気になる部分をカバーできます。
最近ではこのPCL素材のVOVリフトが人気です。
比較するとVOVリフトの方が良いと思われる方も多いのではないでしょうか?
次は、VOVリフトについて詳しく記載していきます。
VOVリフト
上でも記載しましたが、VOVlift Premium(ボブリフトプレミアム)はPCL(ポリカプロラクトン)素材で作られた新しいフェイスリフティング用の糸です。
PCLは、吸収されるまで時間がかかるため(24~36か月)長期間の持続効果が期待できます。
糸の形状は、プレス成形技術によるモルディングコグ加工がなされ、糸の強度が高く引き上げる力も安定しています。
また、コグの端部に丸みをもたせ加工がされておりしっかり引き上げながらも挿入時の痛みを軽減できるように考えられています。
PCL(ポリカプロラクトン)は安全な素材です。
何十年もの間、CEマーク認証及びFDA承認を取得した医療機器として世界中で多く使用されている素材です。
いかがでしたか?
フェイスリフト、スレッドリフト(糸リフト)について少しでも理解が深められたのでしたら幸いです。
フェイスリフトに興味があるけど手術は怖い、という方は、まずはスレッドリフト(糸リフト)を体験してみることをお勧めします。
体験したスタッフブログもありますので、興味がある方は併せてご覧ください。
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
当クリニックの診療は自由診療(保険適応外)となります。