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ヒアルロン酸について

皆様こんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
サフォクリニック看護師Tです。

美容連載ブログ本日のテーマは美容医療における
ヒアルロン酸についてです✨
プチ整形やアンチエイジングとして外科的な処置を行わなず、手軽に行えるヒアルロン酸。
名前を聞いた事があったり、ご存知の方も多いと思われます。

今回は最も需要の多いお顔への注入についてお話ししていきたいと思います✨

そもそもヒアルロン酸てなに?

ヒアルロン酸はもともと体内で自然に作られ人体の皮膚に存在する柔軟性や弾力性を支えてくれる「保湿・保水成分」です。

ヒアルロン酸は美肌には欠かせないムコ多糖類とよばれる栄養素の一種で、
特に関節や眼球に多く皮フにも含まれ骨と骨の間の動きを滑らかにする潤滑作用や緩衝作用、皮フのみずみずしさやハリを保つ働きをしています。
膝や肩に注射することによって痛みや炎症を抑えたりする効果もあります。

体内のヒアルロン酸量は20才を100%とすると、
30才では65%
50才で45%
60才では25%
と加齢とともに減少していきます。

人体に存在する成分のため、安全性が比較的高い製剤として安全性に定評があることも人気の理由となっており、
ヒアルロン酸分解注射も存在しているため入れすぎてしまったヒアルロン酸を溶かすことも可能とされています。

1996年に最初の製品がヨーロッパで承認されて以来、皮膚注入材として世界的に最も多く使用されています。
日本でも個人輸入品によるヒアルロン酸注入や、2014年に厚生労働省の承認を受けた製剤が発売されるなど
美容目的の治療として、顔のしわや溝の修正に使用されています。

どんな種類があってどのくらい持つの?

ヒアルロン酸は世界中で多くの薬品メーカーが生産しており、今や多くの種類が存在しています。
どれも全世界で使い続けられ、とても安全性が高いヒアルロン酸と言われております。

ヒアルロン酸には架橋型非架橋型とがあり、
架橋型とは、直線型のヒアルロン酸を架橋構造にしたゲル状タイプのもので
ゆっくりと溶解・吸収が進むため、ボリュームを長期間維持できます。

非架橋型は液状タイプで溶解・吸収が早く、架橋型より持続性は劣りますが、なめらかで保水力が高いのが特徴です。
持続期間も様々で、目元には目元専用、口元には口元専用、鼻やあごの形成、輪郭の形成、豊胸など、
さらにシワにはシワの状態(細かいしわ・深いしわ・浅いしわ)、麻酔薬の有無など多くの種類のヒアルロン酸があり
経験を積んだ医師が適応にあった物を選び注入していきます。

💎下記の表はその1例ですのでご参考にされてください

⭐ちなみにサフォクリニックでは厚生労働省が承認している製剤である、アラガン社製のヒアルロン酸を使用しています

どんな効果があるの?
ヒアルロン酸注入は、お肌のさまざまなトラブルに対する効果が期待できます。

老化によった深いしわや溝は、シワを持ち上げるジェル状のヒアルロン酸製剤(架橋あり)をその直下に注入することで、目立たなくすることができます。
💎老化によってできた深いしわ
💎細い注射針でヒアルロン酸注入材を注入
💎しわが目立たなくなった肌

例えば
目の下のクマに注入し、目の下のくぼみをふっくらさせ、クマを目立たなくします。

ふっくらとした唇をご希望の方には唇の縦ジワを解消し、厚みを持たせ、ふっくらとした女性らしい唇にします。
小顔効果にはあごや鼻に注入し、Vラインを整えることでスッキリ見せることも可能です。

また、水光注射などでは非架橋の柔らかいヒアルロン酸製剤が使用されます。
ヒアルロン酸には自身の分子量の200倍もの水分を引き寄せる力があり、
シワに沿って細かく浅く注入されたヒアルロン酸が水を抱え込むので、艶肌となり、
また、注入したヒアルロン酸製剤が刺激となって真皮再生を促すので、浅いシワ、ちりめんジワ、ニキビ跡などの瘢痕を徐々に目立たなくすることが出来ます。

注入する場所は?
お顔の各部位に注入することで深く刻まれたシワを改善でき、リフトアップの効果が期待できます。
最近ではシワの直下に注入するだけでなく、眼の下から口辺りまで少しずつヒアルロン酸を注入して、顔全体を改善する治療も行われています。

また、メスを入れずに鼻のつけ根の高さを出したり、鼻先やあご先をシャープにしたい方にもヒアルロン酸は人気です。

こちらは当院で鼻にヒアルロン酸を入れた方の症例写真です。

メスを入れなくても注入だけでこの違い。人気なのもわかりますね✨

デメリット・リスクは?

ヒアルロン酸の注射は医療行為ですので、副作用などのリスクは少なからず存在します。
ほとんどの場合自然に解消しますが、中には深刻なものもありますので症状が深刻であった場合はすぐに医師に相談が必要です。

⚠️内出血
注射なので、内出血は発生します。
1週間ほどで自然に消えることがほとんどです。

⚠️腫れ、むくみ
注入直後は腫れやむくみを感じることが多くあります。
注入部分を強く押さないようにすれば、1週間ほどで治まると言われています。

⚠️感染
起こることは稀ですが、ヒアルロン酸周囲にバイオフィルム(菌膜)が形成されて感染が生じることがあります。

⚠️血管閉塞
誤ってヒアルロン酸を血管に注入してしまった場合、その先の組織が壊死してしまう可能性があります。

⚠️アレルギー反応
ヒアルロン酸はもともと体内に存在するものなので、アレルギーが発生する可能性は低いのですが、
稀にヒアルロン酸の注射の添加物にアレルギー反応が起こることがあります。

内出血や血管閉塞を予防するためマイクロカニューレを使用しているクリニックも多いですね。
もちろんサフォクリニックでも使用しています。

美容医療に抵抗のある方でも注入治療は比較的取り入れやすいのではないかなと思います。
今回はヒアルロン酸についてお話しさせていただきました😆
ご覧いただきありがとうございました🤗

記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医

白壁 聖亜

経歴

  • 2007帝京大学医学部 卒業
  • 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
  • 2019シロノクリニック非常勤勤務
  • 2020サフォクリニック理事就任
  • 2022サフォクリニック副院長就任

所属学会・資格

  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本形成外科学会会員
  • 日本美容外科学会(JSAPS)会員
  • 国際美容外科学会(ISAPS)会員
  • 日本レーザー医学会会員

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