私が初めて父の外来手術のアシストに入った写真です
昭和48年10月1日 左は父白壁武弥で右が私白壁征夫です。
父が嬉しかったのか近くの看護師に記念写真を撮るようにと命じて撮ったものです。
でもなんかおかしくないですか?
父は外来手術ですので帽子もかぶらずマスクは顎にかかってます。
よく見てください手袋もしていません
一方私は術衣を着て、マスクをして手袋をしていますが帽子はつけていません。
昭和48年というと1973年46年前のカラー写真です。
私の父は普段大きな手術の時は帽子も術衣もマスクも手袋もしていましたが
たぶん外来手術なので、このような状態で手術をしていたのだと思われます。
しかしこの写真今では考えられないような手術場面です
今では手袋をして手術をするのは常識ですが、昔は手袋をすると触感がわからないので手袋をつけなと言う外科医はかなりいたそうです。
ドイツのJ.Joseph先生
この写真は、鼻の手術で有名なドイツのJ.Josephです、1915年の写真で手袋、マスク、術衣などはつけていません。
これよりひと昔はネクタイをしめて手術を行って居ましたフランスに世界で初めてのDr.J.Noelと言う名前の女医の美容外科医がいました。フェイスリフト手術中のノエル先生(指輪が見えます)
とても有名な先生で,ヨーロッパの美容外科のパイオニアとまで言われた先生です。
1932年日本にも美容外科手術のデモンストレーションで来日したことがあります。
この先生の最後の弟子がルノー先生で、1986年に私がお会いした時はカナダのモントリオール大学の形成外科の教授でした。此の方も女性で有名な先生です。
このルノー教授から直接お聞きした話ですが昔フェイスリフト手術をノエル先生と一緒に行ったときの会話です。
ノエル先生は写真のごとく勿論手袋をつけない素手で指輪もつけて時計もつけて手術をしていたときの話です。
ルノー先生「先生、時計を外すのを忘れていますよ」と注意したそうです。
ノエル先生「大丈夫これは防水時計だから」と答えたそうです
いい時代ですね
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
当クリニックの診療は自由診療(保険適応外)となります。