顔のアンチエイジング希望の方は家の鏡の前で
こんな感じの顔になってくれれば良いなと思って手で引き上げておられると思います。
この指先は最も都合の良いところに置き最も都合の良い方向に引き上げ、指先の上に余った皮膚を見てこれをこれだけ切ってしまえばこの顔が出来ると誰でも思います。
ところがそれだけ皮膚を切除しても縫い合わせても半分は戻ります。
さらにこの様にしても全く変化がない場所があります。
それが今からお話しする口の周辺部です。
口の周辺部には沢山の表情筋が交差しながらあります。
目の周りと口の周りには眼輪筋と口輪筋と輪状の筋肉があり
目を閉じる口を閉じる際に収縮する筋肉が寝てる以外は1日中死ぬまで活発に動いてます。
その筋肉を被っている部位の皮下脂肪は薄いので皮膚は両方共に細かい放射線状の皺となります。
さらに本題の口周辺部の口角部は円形ロータリーに流れ込む道の様に様々な筋肉が一か所に向かって集中してきます。
5番の咬筋をのぞいて一つの筋肉が動くと連鎖していくつもの筋肉が動きます。
これが毎日起こっているのですからその上にくっついてる皮膚が緊張したり、ゆるんだりすることで皺が出来る筈です。
この動きをゆるめて筋肉の運動を抑制する為に出てきたのがボトックス注射です。
一番分かりやすい症例をお見せします。
頤筋へのボトックス注射です
上の筋肉の絵ですと7の頤筋です。
この筋肉は口をしっかり噛み締めると上方に挙がろうとします。
顎(頤)が短い方は普段から口が開いてます。
力を入れて口を閉じると頤筋が抵抗して右の様に梅干し皺が出ます
頤筋にボトックスを打つと頤筋の上に挙がる力が消えゆるんで左下のように頤が前に出ます
口がいつも開き、下唇が厚くて垂れ下がったようになっているのは頤が短いからです
これはボトックスでは治りません。シリコンインプラントで硬い骨の上に小さな山を作りました
口元がきれいになり下唇が薄くなりました
さて 本題の口唇周囲部の老化についてお話をいたします
口唇部の皮膚は眼瞼部と同じく皮下脂肪が薄く西洋人も日本人も同じような出方です。
日本人女性の老化した口元です。
西洋人女性の老化した口元です。
特に上口唇が薄く長くなり赤唇ぶが細くなってます、放射状の皺が目立ちます
このような線状の皺を効果的に改善するのは、直接皺を切除することです
この方は下顎に深く長い皺が出ている男性です
細かく丁寧に切除縫合しました。
2,3本の皺が残ってますが隣接してる場合は長い方を先に行い。必要でしたら1年後に残りを取ります
次の方も上口唇の上に沢山の放射状の皺があります。青線の様に切除します
赤唇稜に沿って切除しました
次は上赤唇部に脂肪注入を行いました 3か月目の状態です
右の術後上唇部が厚くなった感じです
最後にヒアルロン酸とBOTOXを用いてマリオネットラインと下顎の陥凹を改善しました
本日はここまでにします
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
当クリニックの診療は自由診療(保険適応外)となります。