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日本における最初のフルーツ酸(AHA)によるケミカルピーリング

先週の金曜日は新橋のヤクルトホールで日本香粧品学会が開催されこの学会で20年ぶりに講演をしました。

20年前は丁度日本でもケミカルピーリングが始まったばかりでしたので、フルーツ酸(AHA)によるピーリングの話をした思いである学会でした。
1年に一回で今年は44回目でしたのでこの学会の歴史がわかると思います。
対象は化粧品業界の方、医師らです。

ケミカルピーリングは米国では古くから行われ、私も米国の学会に行くたびに日本人の肌に合う材料は無いかと探していたのですが、白人の肌にはあっても黄色人種の肌には合うものが米国では見つかりませんでした。

ある海外の学会で偶然久しぶりに南アフリカの形成外科医Dr.フェルナンデスと会った際に、彼がケープタウンで開業して、フルーツ酸のケミカルピーリングを行っているという話を聞きました。

1998年大阪白壁美容外科時代医師とスタッフ

全員まだ若い時代でした

中央がフェルナンデス
彼とは私は30年以上前から、私が大阪白壁美容外科の院長をしていた頃からの古い友人でした。

最初は南アフリカの色の黒い人がケミカルピーリングをするの???
と疑問に思ってたのですが、
彼曰く「ケープタウンにはマレーシア人がたくさんいて、黄色人種であるマレーシア人の患者がたくさん来るよ」
この話を聞いて2週間後には劉先生とケープタウンの彼の診療所を訪問してました。

たくさんの症例を見せてもらいました。
丁度そのころ彼は日本の皮膚科医戸澤先生とプロテアジャパンを創設し、エンビロン化粧品を出す準備をしてましたので、都合よく彼のケミカルピーリング剤も短期間で日本での使用許可を得ることが出来、輸入することが出来ました。

1990年初頭から私がスペインで見つけたINDIBA(高周波温熱器RF)とくみあわせ、独自のプログラムによる日本製ケミカルピーリングを開発し、1996年に第1回AHAケミカルピーリング講習会を医師、看護師、美容師さんを対象にサフォクリニックにて講習会を始めました。

おそらく、これが日本におけるグルコール酸、乳酸、トリクロール酸によるケミカルピーリングのはじまりだと思います。
1996年日本美容外科学会でフルーツ酸によるケミカルピーリングの報告を行いました。

劉先生が講師となり多くの有名な美容外科医、看護師、美容師さんが参加されました

記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医

白壁 聖亜

経歴

  • 2007帝京大学医学部 卒業
  • 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
  • 2019シロノクリニック非常勤勤務
  • 2020サフォクリニック理事就任
  • 2022サフォクリニック副院長就任

所属学会・資格

  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本形成外科学会会員
  • 日本美容外科学会(JSAPS)会員
  • 国際美容外科学会(ISAPS)会員
  • 日本レーザー医学会会員

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