私は「日本の美容外科の歴史「」について話したのですが持ち時間が30分しかなく。
今回は前編、残りの後編は来年京都の学会で話す予定です。
今回どうしても話の中に入れたかったのが、学会会場がお茶の水駿河台でしたので、
まさしく同じ場所で、1901年(明治34年)神田駿河台(現在のお茶の水駿河台)に医師である北原十三男先生が美容院を開業されましたので、ぜひとも北原先生の業績を知って頂くために発表いたしました。
まだ美容という言葉もない時代にです。
それまでは「髪結い屋」と言われていた時代です。
北原先生は京都の医学校で医学を学んだ後、欧米各国を視察し、 当時の医学先進国の代表であるドイツに留学にて、当時の医療機器や美容機器を日本に持ち帰り研究をして「北原美顔術」を創始しました。
それはまさしく医療と美容の隙間を埋める技術の確立でありました。
現在、美容外科、美容皮膚科が行っている非観血的な美顔術の原点であります。
美容院の名称も明治時代にはなく「髪結い」や「美容館」は存在しましたが、「院」という字は権威があるものされ、医院、寺院以外では使用されなかったのですが、開設者が医学者であったため使用を許されました。
この内容は2001年日本美容外科会報23(2)に投稿された北原皮膚科の北原東一先生の論文から引用させていただきました。
実はわたくしも医学部に通っている間に夜間部の美容学校に通い、1965年に美容師免許を取得し、その後1905年(明治38年)創業の当時湯島にあったシバヤマ美容室でフェイシャルマッサージを習得しました。
大阪で父が美容外科を開業してましたので将来は北原十三男先生と同じ「「医療と美容の隙間を埋める」目的で学生中にニューヨークやパリの美容室を見学し、1990年東京恵比寿にサフォクリニック併設サフォレディースドックを開業し当時世界で最初のMedical Day Spa であるということで米国からCNNが10分番組を制作し全世界に放送されました。
100年以上前に同じ志であった北原先生に敬意を表すために発表の中で挿入させて頂きました。
サフォレディースドック入口
待合い
エステルーム
ジャグジーバス
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
当クリニックの診療は自由診療(保険適応外)となります。