短時間でリフトアップできるスレッドリフト、その効果はどのくらい継続するものなのでしょうか。
今回はスレッドリフトの平均的な持続期間、効果が弱まってきたときの対処法についてお話します。
スレッドリフトの持続期間は平均でどのくらい?
糸が溶けても、すぐに効果が無くなる訳ではありません。
そうなんですか?
糸が無くなってしまえば、引っ張る力は失われてしまいますよね?
スレッドリフトには2種類の効果があるんです。
ひとつは糸で引っ張る物理的なリフトアップ効果で、もうひとつは糸やコグの刺激によるコラーゲン増生です。
スレッドリフトを受けることでコラーゲンが増えるんですか?
そうです。
体内の自然な防御反応が働いて、糸の周囲にコラーゲンを主体とした線維化組織が生じます。
そうなんですね!
スレッドリフトの効果はどのくらい続くのでしょうか。
スレッドリフトの効果は、半年~2年くらいが目安です。
ただし、糸の種類によって持続期間が異なります。
スレッドリフトの持続期間は糸の素材で変わる
糸の種類で持続期間が変わるんですね。
スレッドリフトにはいろんな種類の糸があるんですか?
糸の素材には、PDO、PLA、PLCの3種類があるので、それぞれの持続期間をご紹介しますね。
- PDO(ポリジオキサノン)…半年程度
- PLA(ポリ乳酸)…半年~1年半程度
- PLC(ポリカプロラクトン)…2~3年程度
ちなみに当院で採用しているのは、効果の持続しやすいPLCです。
糸の素材で持続期間が結構違いますね!
でも、なぜ差があるのでしょうか?
溶けるまでの時間が長い糸ほど効果が持続しやすいです。
PLCは他の糸と比べて溶けにくいので、長続きしやすいんです。
糸の素材次第で数倍効果が違うとは驚きです!
他に違いはあるのでしょうか?
PLCは柔らかくて、しなやかです。
硬い糸だと痛みを感じることがあるのですが、PLCなら体内に馴染みやすく、違和感を感じることがありません。
痛みなく長続きするのは嬉しいですね。
ところで、スレッドリフトには溶けない種類の糸もあると聞いたのですが…溶けない糸ならもっと効果が長続きするのでしょうか?
溶けない糸が使われることもあるようですが、持続期間はそれほど変わりません。
加齢によって脂肪層が薄くなると糸が目立ってきたり、不自然にひきつれたりすることがあるのでオススメはしませんね。
スレッドリフトは繰り返し受けられる?
2~3年後に効果が薄れてきたら、またスレッドリフトを受けられるのでしょうか?
もちろん可能です。
2回・3回と繰り返して受けていただけますよ。
定期的にスレッドリフトを施術することで、お悩みの場所にアプローチしやすくなるんです。
一番気になる部分をケアしてもらえるのは良いですね。
スレッドリフトだけにこだわらなくても、照射タイプのたるみケアやビスタシェイプなどを組み合わることもできます。
ビスタシェイプ?
どんな治療法ですか?
ヒアルロン酸とボトックスビスタを併用した治療法です。
独自のマイクロカニューレを採用しているので、痛み無く広範囲に注入することができます。
たるみが強い場合は、切るフェイスリフトを受けた方が良いのでしょうか?
状態を診た上でご提案することはありますが、切ることに抵抗がある方には無理にオススメしません。
当院では多忙な方でも受けやすいよう、ダウンタイムの少ないフェイスリフトメニューもご用意しております。
少しでも気になった際は、気軽にご相談くださいね。
まとめ
今回は、スレッドリフトの効果がどのくらい続くのか、効果が弱まってきた際にどうすれば良いのかをお聞きしました。
スレッドリフトは照射系のリフトアップよりも引き上げ効果が高く、持続期間も長めです。
「ハイフをやっているけど物足りない」や「しっかりリフトアップしたいけど切るフェイスリフトには抵抗がある」方に人気があります。
少しでも興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
記事監修医師プロフィール
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
経歴
- 2007帝京大学医学部 卒業
- 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
- 2019シロノクリニック非常勤勤務
- 2020サフォクリニック理事就任
- 2022サフォクリニック副院長就任
所属学会・資格
- 日本形成外科学会専門医
- 日本形成外科学会会員
- 日本美容外科学会(JSAPS)会員
- 国際美容外科学会(ISAPS)会員
- 日本レーザー医学会会員
スレッドリフトって、溶ける糸を使うんですよね。
糸が吸収されると効果が無くなってしまうのでしょうか?