こんにちは、サフォクリニックの白壁聖亜です。
手軽にリフトアップ効果が得られると知られているハイフ(HIFU)ですが、デメリットがあるのかわからない方も多いのではないでしょうか?
今回は、ハイフ(HIFU)のデメリットを3つに厳選してご紹介します。
ハイフ(HIFU)のデメリット①人によって向き不向きがあ
デメリットのひとつとしては、使える人が限られることですね。
多くのクリニックでは、以下のような場合にハイフ(HIFU)をお断りしています。
- 妊娠中もしくは授乳中
- 最近他の美容法を受けた
- 日焼けやかぶれなどの肌トラブルがある
- ペースメーカーが入っている
- アトピー、ケロイド体質
ハイフ(HIFU)はお肌の組織を熱で縮めるので、決してゼロダメージではありません。
お肌がデリケートな状態の時は、赤みや痛みを引き起こしやすくなっているので避けたほうが良いでしょう。
肌が健康な状態の時に受けるべき、ということですね!
他の美容法でも言えることですが、背術後のトラブルを避けるために肌を健康な状態にすることを優先して頂いています。
ハイフ(HIFU)するにあたって、年齢の向き不向きはありますか?
若い方でSMAS層がまだ緩んでいない場合は、ハイフ(HIFU)をしてもあまり変化がありません。
効果があるのは「若い頃と比べて頬が少し下がってきた」「年々ほうれい線が少し目立ってきた」というケースですね。
引き上がっている状態のお肌では、リフトアップ効果が低いということですね!
そうです。
若い方で「輪郭をシャープにしたい」「小顔にしたい」のであれば、お肌を引き締めるサーマクール、脂肪除去などの方法が向いているケースもあります。
どの治療法が良いんですかね?自分に効果的な施術の判断がしにくいです…。
なかなか難しいですよね。
患者さんによって適切な美容法が異なるので、カウンセリングにお越しいただければ、たるみや脂肪をチェックしながら適切な美容法をご案内することもできます。
ハイフ(HIFU)のデメリット②使えない場所がある
ところでハイフ(HIFU)って、顔の気になる部分ならどこでも使えるのでしょうか?
「どこでもOK」ではありませんね。
お顔の中心あたりのSMAS筋層は、太い神経や重要な血管が集中しています。
なので通常のマシンの場合、目元や鼻、お口周りは避けたほうが良いんです。
目元のたるみが気になるケースでは、ハイフ(HIFU)は使えないということでしょうか?
マシンによっては、アタッチメントを変えて目元に使えるのもあります。
目元用では通常のハイフ(HIFU)より、浅い部分に働きかけるイメージですね。
でも、深いところまで作用するのがハイフ(HIFU)の魅力なんですよね?
浅い箇所にしか使えないなら、ハイフ(HIFU)の意味がないような…。
無意味とは言いませんが、脂肪の厚みやお肌の状況によって、ハイフ(HIFU)向きでない可能性も考えられます。
目元をリフトアップしたいなら他の方法もありますし、ハイフ(HIFU)にこだわる必要はないんですよ!
ハイフ(HIFU)のデメリット③効果が弱い
ハイフ(HIFU)って、糸(スレッド)リフトや切開フェイスリフトよりも効果が弱いという話でしたよね?
そうですね。
ハイフ(HIFU)は1回だけでOKというよりも、繰り返し施術する美容法になります。
また、持続期間も短めです。
具体的にどれくらいの持続効果が得られますか?
例えば糸リフトは半年~2年ほど持つところ、ハイフ(HIFU)の持続期間は数ヶ月~1年ほどといわれています。
結構短いですね…。特にエステのハイフ(HIFU)は効果が弱いということでしたが、さらに短くなるんですか?
クリニックとエステではマシンの出力が違うので、持続期間はさらに短くなります。
1回の料金はエステの方が低価格なのですが、繰り返し受ける割高になる可能性も考えられますね。
効果を得るには、長い目で見る必要があるということですね。
それと、たるみが強い場合はあまりリフトアップ効果を実感することができません。
そうなんですか!?
切るフェイスリフトと同じく、SMAS層から引き上げるんですよね?
SMAS層といっても、切るフェイスリフトとはアプローチが違うからなんです。
- ハイフ(HIFU)=SMAS筋層でドット状の熱収縮を起こし、コラーゲン合成を促す
- 切るフェイスリフト=たるんで余った皮膚やSMAS筋層を切除し、持ち上げる
ハイフ(HIFU)ではたるんで余った皮膚の切除はできませんし、SMAS筋層の引き上げ効果も弱くなってしまいます。
たるみが無くても使えないし、たるみが強くても使えないんですね。
そうですね。
ハイフ(HIFU)を受けても効果を感じられず、結局スレッドリフトや切るフェイスリフトを受けた方も少なくありません。
まとめ
今日のお話だと、「ハイフ(HIFU)=誰にでも使える美容法」ではなさそうですね。
たるみの度合によっては、ハイフ(HIFU)の効果が実感できない可能性もあります。
持続期間も短めなので何度も通うのが面倒な場合は、糸(スレッド)リフトや切るフェイスリフトを視野に入れて考えてみるのも良いかもしれません。
記事監修医師プロフィール
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
経歴
- 2007帝京大学医学部 卒業
- 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
- 2019シロノクリニック非常勤勤務
- 2020サフォクリニック理事就任
- 2022サフォクリニック副院長就任
所属学会・資格
- 日本形成外科学会専門医
- 日本形成外科学会会員
- 日本美容外科学会(JSAPS)会員
- 国際美容外科学会(ISAPS)会員
- 日本レーザー医学会会員
切らずにSMAS層からリフトアップできるハイフ(HIFU)ですが、デメリットはあるのでしょうか?