こんにちは、サフォクリニックの白壁聖亜です。
手軽にリフトアップできると話題のハイフ(HIFU)ですが、具体的にどんなところが人気なのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は、ハイフ(HIFU)治療のメリットや効果の違いについて解説します。
ハイフ(HIFU)治療最大のメリットを紹介
ハイフ(HIFU)最大のメリットは、「切らずにSMAS層へアプローチできる」ことですね。
SMAS層…って何ですか?
SMAS層とは、顔にある表情筋の表面を覆う筋膜で、表情をつくる筋肉の膜です。皮膚組織を支える役目をしている部分ですね。
皮膚の下にはコラーゲンで出来た真皮組織があるのですが、SMAS層はさらに深いところにあります。
つまり、ハイフ(HIFU)は「SMAS層=お肌の土台に作用する」ということでしょうか?
そうです。簡単にたるみの原因を説明しますね。
初期のたるみは大きく2段階に分かれます。
①肌表面のハリが失われる(軽いたるみ)
②筋肉や脂肪が重力で下がり、SMAS層がゆるむ(戻りにくいたるみ)
たるみは①→②の順に進行していきます。
たるみが軽い①は、基礎化粧品などのケアでハリが戻りますが、②まで進行したたるみは、通常ケアだけでは戻らなくなってしまいます。
だから、肌の土台であるSMAS層を引き上げる必要があるということですね。
そうです。
従来、SMAS層の引き上げは切るフェイスリフトでしかできませんでした。
そんな中ハイフ(HIFU)が登場し、切らずにSMAS層をリフトアップできることで話題になったんですよ。
以前調べたのですが、ハイフ(HIFU)は回復も早いそうですよね!
その通りです。
切る必要がないので、ダウンタイムはほぼありません。
施術時間も1時間未満と短いため、仕事帰りにサッと受けてサッと帰れるのはメリットです。
だけど、切るフェイスリフトやスレッドリフトと比べると効果は弱いんですよね?
そうですね。
どうしても切りたくない、針を入れたくないという場合は良いのですが、効果や持続期間を考えると劣ってしまいます。
ハイフ(HIFU)はどこで受けても同じ?
ところで、ハイフ(HIFU)ってクリニックやエステでも受けられますよね。
どこで受けても結果は同じなんでしょうか?
ハイフ(HIFU)をやるのであれば、医療用マシンを備えたクリニックで受けるのがベストです。
どうしてクリニックの方が良いのでしょうか?
ハイフ(HIFU)のマシンは医療用・エステ用・家庭用の3つがあるのですが、大きな違いとしては出力の強さです。
医療用は高出力ですが、エステ用や家庭用マシンはどうしてもパワーが弱くなっています。。
なので、筋膜を収縮させるだけの十分な出力が期待できないんです。
出力の弱いハイフ(HIFU)だと、リフトアップできないのでしょうか?
多少はリフトアップ効果を感じるかもしれませんが、医療用と比べると効果や持続力が劣ります。
エステで高出力のマシンが使えないのは、どうしてなんですか?
高出力マシンの場合、皮膚のかなり深いところにまで作用します。
そのため医学的知識や技術がないと扱えないんです。
扱い方によっては、神経や血管が集中する部分を傷つけてしまう可能性が考えられます。
それは怖いです!
そのような事故を起こさないためにも、医療用マシンは医師か国家資格所有を持つ看護師でなければ扱えないようになっているんです。
ハイフ(HIFU)って肌に傷もつかないし、安全だと思ってました…。
そう思われる方も多いですが、ハイフ(HIFU)にもリスクはあります。
クリニックなら医師や有資格の看護師が施術を担当しますし、万が一トラブルが起こった場合でも対応しやすい特徴があるんです。
まとめ
切らずにSMAS層へ作用するハイフ(HIFU)。
でも、ゼロリスクではないんですね。
ハイフ(HIFU)はきちんとしたクリニックで受ければ基本的に安全ですが、医療行為だということを認識して頂けたらと思います。
また、それなりの効果を求めるのならスレッドリフトや切るフェイスリフトを選ぶ方が近道ということもあるので、ぜひご相談いただきたいですね。
記事監修医師プロフィール
サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
経歴
- 2007帝京大学医学部 卒業
- 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
- 2019シロノクリニック非常勤勤務
- 2020サフォクリニック理事就任
- 2022サフォクリニック副院長就任
所属学会・資格
- 日本形成外科学会専門医
- 日本形成外科学会会員
- 日本美容外科学会(JSAPS)会員
- 国際美容外科学会(ISAPS)会員
- 日本レーザー医学会会員
先生、今回はハイフ(HIFU)についてお聞きしたいのですが、最大のメリットを知りたいです!